



「触る」、「聴く」、「見る」、「訓む」ことを味わう。感覚をかけ合わせると、私たちのココロとカラダに何が起きるのか?
「感覚の拡張」をテーマに、あなた自身を深く知る、そして想像力を広げるための実験室がオープンします。
本展は、インクルーシブに、誰もが楽しめる作品鑑賞の入り口として味覚に着目し、レシピ次第で複雑で多様な表現力があるチョコレートを味わいながら、彫刻や音楽など弘前ゆかりの作家4名によるさまざまなジャンルの作品を体験する展覧会です。
チョコレートは、弘前のクラフトチョコレート専門店「浪漫須貯古齢糖(ロマンスチョコレート)」のオーナー・ショコラティエ 須藤銀雅さんに制作いただきました。オリジナルチョコレートとともに作品を味わう、感覚を掛け合わせた新しい作品鑑賞を提案する体験型展覧会です。
<出品作家>
塚本悦雄(彫刻家)
fug(サウンドスケープ・ユニット)
もなか(イラストレーター)
福田藍至(Primavista.org代表)
Gallery
ロマンスラボ展 オリジナルBGM
https://northmalllab.bandcamp.com/album/unknown-9015
タイトル unknown9015 / 制作年 2021 / 作家 fug
実験の手引き
【味覚】
実験用チョコレート
(九種類十一枚)
制作:須藤銀雅(浪漫須貯古齢糖オーナー)
入口で、実験用のチョコレートをお受け取りください。
各実験で使用しますので、ここで食べてしまわないようご注意を。
実験の際は、チョコレートを口に含んだらマスクを着用し、味と香りに身を委ねてください。


【プロローグ、嗅覚の実験室】
チョコレートの解剖
協力:弘前大学農学生命科学部教授 橋本 勝
まずは嗅覚の実験から。
はじまり・先頭を意味する「鼻」。
おいしく食事を楽しむために、嗅覚は重要な役割を担っています。
ここでは、チョコレートの香気成分を分解した香りを体験します。






【その一、触覚の実験室】
触れた感覚と味は
リンクする?(#001 #002)
作品提供:塚本悦雄(彫刻家)
作家が近年取り組むモチーフ、「マメコバチ」。
マメコバチはりんごの受粉を手助けしてくれる、りんごのまち弘前にとって馴染み深い昆虫です。
本展では、質感・素材の異なるマメコバチの彫刻作品を展示。
その触り心地やイメージからインスパイアされたチョコレートで、その質感を体験します。






【その二、音の実験室】
音楽を味覚で拡張する(#003 #004)/音で味は変化する?(#005 #006)
fug(サウンドスケープ・ユニット)
噛み砕く、飲み込むなど、食事中わたしたちの体には様々な音が発生します。
そして、音楽という聴覚刺激も味覚に影響を及ぼすそうです。
音から生み出される味、味を変える音…味と音の関係を味わいます。






【その三、イメージの実験室】
物語を味覚で拡張する(#007)/色で味は変化する?(#008 #009)
もなか(イラストレーター)
人間の五感の情報収集能力は、視覚が80%以上、味覚はたった1%程度とも言われています。
ここでは、視覚から得られ る情報と味覚の関係を体験します。イラストレーター・もなかが本展のた めに制作した漫画『雲を買った日』を、その世界観に合わせて調合したチョコレート(#007)とともに味わいます。物語にあわせて変化するチョコレートを楽しむことができます。
また、色の変化が味覚に与える影響を実験コーナーでは、赤と青の光の部屋で同じ味のチョコレートを体験します。

【イメージの実験】「色で味は変化する?」
色と味覚の実験ができます。
チョコレートやクッキーなど、一口サイズの同じ食べ物を2つ用意。青→赤の順番でそれぞれの画像(全画面表示がおすすめ)を見ながら、味わいを比べてみてください。








【その四、言葉の実験室】
味から詩は生まれるのか?(#0010 #0011)
詩制作:福田藍至(Primavista.org代表)
美味しいものを食べると人は詩人のように饒舌になります。
実験室にあるのは、最後の言葉が空欄になった詩。
一つのこたえをチョコレートにしました。
あなたなら、チョコレートからどんな言葉を紡ぎますか?






